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誓いのガーランド

第22章 嵐のあとに 5


次の日から、家の中の扉を2人で開けていった。毎日ひとつだけ、出かける時間を意識して、扉を開けた。
まずは、楓の作業部屋の扉。
次はトイレの扉。
その次は、お風呂場の扉。

開ける度に、楓が後ろについていて、花実を安心させた。

「大丈夫、大丈夫」

何度もその言葉を、楓は花実にかけ続けた。

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