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花実はそれから、外に出たいと言うことが少なくなった。
一進一退で、怯えながらも前に進もうとする。

｢やっぱり怖い｣

その気持ちが先行してしまう日もあった。

でも。
花実はスマホを取り出す。どこにも行けない花実の画像フォルダは、最後、あの日以前の写真で止まっていた。
そこに新しく保存された、香箱座りのあの子の写真ーー。
楓からあの日送られてきた猫の写真を見て、頑張りたいと思う気持ちも強かった。