誓いのガーランド
第24章 ひかりの輪 2
最初は、楓の服の裾を握っていないとつらかったが、だんだんと花実が楓の先を行くようになった。
少しずつ、すれ違う人より、周りの景色に目がいくようになる。
天気がいいとか、風が気持ちいいとか、外に出ると感じる良いことの方を、キャッチしやすくなってきた。
たった30メートル。でも、ちゃんと30メートルでも、進んでいることを実感する。
そうして、朝、ごみ捨てをするついでに、歩ける距離を伸ばしていった。
駅まで2人で歩けるようになったころには、残暑が和らぐ季節になっていた。
少しずつ、すれ違う人より、周りの景色に目がいくようになる。
天気がいいとか、風が気持ちいいとか、外に出ると感じる良いことの方を、キャッチしやすくなってきた。
たった30メートル。でも、ちゃんと30メートルでも、進んでいることを実感する。
そうして、朝、ごみ捨てをするついでに、歩ける距離を伸ばしていった。
駅まで2人で歩けるようになったころには、残暑が和らぐ季節になっていた。