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誓いのガーランド

第24章 ひかりの輪 2

駅まで歩けるようになって数日。
寝る前、2人で同じベッドに入って、向かい合った。いつもと同じように、ベッドの端と端。
花実が目を瞑る。

「楓、明日なら、会いに行けるかもしれない」

花実がぽつりと呟く。

ようやくここまで来たかと、嬉しさに高まりそうな気分を抑えて、落ち着かせながら、楓は言った。

「明日は……ゴミ出しの日じゃないから、ゆっくり準備して家を出ようか」

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