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誓いのガーランド

第6章 繋がる輪 5

彼の趣味には思い当たらないことで、花実の中で心配なことが湧き上がる。

それに、もし彼が『ガーランド』に対して、何か負のイメージをもっていたら……。

でももしそうだとしたら、
わざわざあの猫を描くだろうか?

悶々としながら、電車に乗り込む。

いっそのこと、『ガーランド』を知らなければいい。私の気のせいで済ませたい。

花実は、期待とは裏腹に、そんな気持ちも抱いていた。
角村に会うのはいつものことなのに、いつもと違う緊張感が、花実を満たしていた。

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