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誓いのガーランド

第6章 繋がる輪 5

花実は、出社してタイムカードを押したあと、いつものようにパソコンを立ち上げ、立ち上げている間にお手洗いに立つ。

今日はいつもより早く出勤してきたため、角村は廊下の向こう側から歩いてきたところだった。

「おはようございます」

すれ違いざまに角村は声をかけてくる。

「あ、角村くん!」

花実は、決死の思いで声をかけた。
花実のいつもとは違う雰囲気に、角村は振り返る。
あ、やっぱりクマある……
そう思ったら、少し緊張がほぐれる。

「ん? どうしました?」

角村は廊下を挟んで、花実と向かい合った。

花実は、昨日、感じた興奮が湧き上がりそうになるのを抑えて、短く息をついた。
もう言ってしまいたいと思う衝動をなんとか抑えて、言葉を発する。


何となく、誰が聞いているでもないのに、小声になっていた。

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