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4月になり、新入社員や移動でこのフロアに移ってきた社員も加わり、会社では、歓迎会が開かれることになった。

ここにはもちろん、花実も角村も参加する。

1次会が終盤に差し掛かる頃、花実は少し自分が飲みすぎていたことに気づいていた。

お手洗いに立とうと思って、立ち上がって1歩前に出ると、少しだけふらついた。
でも歩けなくはない。
花実は少し飲みすぎてしまった自分に対して、後悔していた。いつも飲んでから、冷静な気持ちに戻る瞬間が来ると、自分が飲みすぎていることに気づく。

その前に辞めておきたかったのに。

｢すいちゃん、飲みすぎた？ 大丈夫？｣

心配した同期が声をかけてくる。