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誓いのガーランド

第14章 花畑の来訪者 2

「んーーー……」

刺激が欲しくてたまらず声を上げると、楓はその表情を楽しそうに見つめた。
足や腰が刺激欲しさに勝手に浮き上がるのが恥ずかしい。

「花実、欲しいね」

楓は、気持ちよさで半泣き状態の花実の頭を優しく撫でる。
うずうずしてたまらないのに、そういう優しい顔で焦らしてくる楓がずるい。
さらに、触ってほしい気持ちが募る。
だけれど、花実がここで懇願したら、楓の思うつぼな気がして、悔しくて口をつくのは真反対の言葉だ。

「いやだ、いらない……っ!」

本当は触って欲しくて、唇を下ろして欲しくて堪らないのに、正直になんかなれない。

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