三度目の恋
第1章 まさかの再会
私はそもそもイケメンというものが苦手だ。この世の女はみんな自分の思う通りになると思っている節があると思う。まぁ、これは完全に固定観念なのだろうけれど、私の周りに、いや、立花日向の周りにいた男が酷かったのだ。それはもちろん立花日向も含め。自分に寄ってくる女を片っ端から食いまくる男、綺麗すぎてそのフェロモンでどんな女も骨抜きにしてしまう男、長く付き合っている彼女がいるのにすぐ浮気してしまう男、そして、好きな人がいるのに彼女を忘れるために他の女と付き合う立花日向。この男にはきっと、私に未だに消えない傷を付けた自覚はないのだろう。
喜ぶべきことに、立花日向以外の男性参加者も超ハイスペックだった。立花日向は黙っていてもモテるので、合コンの間中私に構ってくることはなかった。でも最初に立花日向が私の名前を呼んだことで、私達の関係にみんなが興味を持ってしまいそれ以外の会話はなかなかできなかったのはとても痛い。
「え、依子ちゃんと立花は昔付き合ってたとか?」
「う」
「そんなわけないじゃないですかー!ただの高校の同級生ですよ」
余計なことを言うなと立花日向を睨むと、奴は私を見てニッコリと笑った。変わってないなー、その食えない笑顔。腹立つわ、そう思いながらビールを胃に流し込んだ。
喜ぶべきことに、立花日向以外の男性参加者も超ハイスペックだった。立花日向は黙っていてもモテるので、合コンの間中私に構ってくることはなかった。でも最初に立花日向が私の名前を呼んだことで、私達の関係にみんなが興味を持ってしまいそれ以外の会話はなかなかできなかったのはとても痛い。
「え、依子ちゃんと立花は昔付き合ってたとか?」
「う」
「そんなわけないじゃないですかー!ただの高校の同級生ですよ」
余計なことを言うなと立花日向を睨むと、奴は私を見てニッコリと笑った。変わってないなー、その食えない笑顔。腹立つわ、そう思いながらビールを胃に流し込んだ。