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ユリの花咲く

第6章 告白

このまま廊下に遥を押し倒して、愛し合いたいけれど、
私は我慢して洗面所に向かう。

残念ながら、今日は二人とも仕事の日だ。

手を洗い、歯磨きをしていると、遥も横に並んで歯ブラシをとる。

見つめ合いながら、二人で歯を磨く。
毎日のルーティーンが、遥とふたりだと至高の時間になる。

キッチンに移動して、私が玉子とベーコンを焼いてる間に、遥はコーヒーを淹れ、パンを焼く。

出来上がった朝食をテーブルに並べ、全裸のまま二人並んで食べる。

私がパンを咀嚼していると、遥はこちらを見て口をすぼめる。

私は唇を重ね、口の中のパンを、遥の口に送り込む。
遥は美味しそうにそれを嚥下して、トロンとした目で言う。

「有紀、あたし、怖いくらい幸せ」

「私もよ。遥が大好き」

何度も交代で食べさせ合いながら、朝食をおえて、私たちは衣類を身につける。

ショーツとブラを着けて、制服のポロシャツ、ジャージズボンを履いたら出来上がり。

ドレッサーの前に二人で並んで薄く化粧をして、戦闘態勢に入った。

「そろそろ行こうか」

口紅が乱れないように注意しながら、遥にキスをして、私は言った。

「うん!今日は二人とも日勤だから、ずっと一緒にいられるね!」

遥はウキウキとして言う。




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