ユリの花咲く
第3章 新人がきた
ささやかな歓迎会のあと、黒木と深津さんは帰っていった。
「あたし、お腹が空いちゃった」
二人を見送ると、遥が言った。
「私も。もう、ペコペコ。」
私と遥は、行きつけになっている居酒屋に行くことにした。
生ビールで乾杯をし、遥は手当たり次第に、注文をする。
「そんなに食べられるの?」
私が言うと、
「もちろん!外食、久しぶりだし」
「そうねえ。ま、黒木さんが一人前になれば、もう少し時間が出来るわね」
「うん!で、その黒木さん。モノになりそう?」
「大丈夫だと思うわ」
「ホント?楽しみ」
私たちは、とりとめのない話をしながら、料理を平らげていく。
遥の食欲は旺盛で、たっぷり食べたはずなのに、締めのラーメンまで注文した。
「よく、そんなに食べられるわねえ!なのに、太らないし」
「まあね」
遥は箸を止めずに答えた。
思えば遥との関係は、この居酒屋から始まった。
初めての夜から2年あまり、私の遥に対する気持ちは、強くなる一方だ。
「どうかした?」
私の視線に気付いた遥は、ラーメンから顔を上げて、首をかしげて見せる。
遥の何気ないしぐさが、私にはたまらなく愛しい。
「遥・・・」
「なあに?」
「大好きだよ。愛してる」
私の言葉に、遥は目を細める。
「あたしも、有紀を愛してる!
有紀と居られて、あたしすごくしあわせ」
遥は夢見るような表情になる。
「ねえ、遥。ラーメンと私、どっちが好き?」
「ラーメン!」
遥が即座に答え、にっこり笑った。
そんな遥が、
私はラーメンより好きだよ。
「あたし、お腹が空いちゃった」
二人を見送ると、遥が言った。
「私も。もう、ペコペコ。」
私と遥は、行きつけになっている居酒屋に行くことにした。
生ビールで乾杯をし、遥は手当たり次第に、注文をする。
「そんなに食べられるの?」
私が言うと、
「もちろん!外食、久しぶりだし」
「そうねえ。ま、黒木さんが一人前になれば、もう少し時間が出来るわね」
「うん!で、その黒木さん。モノになりそう?」
「大丈夫だと思うわ」
「ホント?楽しみ」
私たちは、とりとめのない話をしながら、料理を平らげていく。
遥の食欲は旺盛で、たっぷり食べたはずなのに、締めのラーメンまで注文した。
「よく、そんなに食べられるわねえ!なのに、太らないし」
「まあね」
遥は箸を止めずに答えた。
思えば遥との関係は、この居酒屋から始まった。
初めての夜から2年あまり、私の遥に対する気持ちは、強くなる一方だ。
「どうかした?」
私の視線に気付いた遥は、ラーメンから顔を上げて、首をかしげて見せる。
遥の何気ないしぐさが、私にはたまらなく愛しい。
「遥・・・」
「なあに?」
「大好きだよ。愛してる」
私の言葉に、遥は目を細める。
「あたしも、有紀を愛してる!
有紀と居られて、あたしすごくしあわせ」
遥は夢見るような表情になる。
「ねえ、遥。ラーメンと私、どっちが好き?」
「ラーメン!」
遥が即座に答え、にっこり笑った。
そんな遥が、
私はラーメンより好きだよ。