テキストサイズ

イキ狂う敏腕社長秘書

第6章 【錯綜していく感情】






これはきっと嫉妬深さからくるもの。
マコさんが我を失うくらい欲にまみれているんだ。
だから嬉しい……どんな事にも耐えられる。
愛情表現だと受け取れる。




勢いよく口から抜かれ顔射された。








洗面台でメイクを落とすと同時に精液も洗い流す。
顔を拭いていると後ろから優しくハグしてくる猛烈反省中のマコさん。




「美雨ごめん……嫌いになった?」




間近で見るマコさんは国宝級のイケメン……ではなく美女だと思う。
すっぴんだからあまり近くに来ないで欲しい。
ギュッと抱きついてきてシュンとしてるの可愛過ぎ。




「わかってます……私も会ってる時にマコさんが他の人のこと考えてるの想像しただけで許せないから私が悪いです」




「でも嫌だったでしょ?無理やりされんの……ホテルでもあんな事したばっかだったのに……全然反省出来てなくてごめん」




項垂れる頭をナデナデしてみる。
あまりにも吸い込むように見つめてくるから咄嗟に顔背けちゃった。




「ほら、怒ってるじゃん…」




「いや、違うくて……その、すっぴんだからあまり見られると……」




「可愛いよ?どんな美雨も可愛い」




その殺し文句やめてください。
何でも許しちゃいそう。
嫉妬してくれたマコさんこそ可愛いです。




「そうだ、マコさんのすっぴんも見たい!ダメですか?」




「え、私…?」




「はい、それでチャラにします」




「そんなんでいいの?本当に許してくれる?」




「はい」




あっさりOKしてくれてメイク落とし貸したけど………全然変わんない!
アイメイクじゃなかったの!?
アイライン要らず!?
アートメイクでもタトゥーでもない自然もの!?




すっぴんで……このクオリティーはヤバい。
眉毛が薄くなるくらい?
シミひとつないし肌はツルツルだし毛穴も見えない。



「美容にはお金かけてますから」ってドヤ顔。
まわれ右!で帰りますよ。




「結局怒ってるじゃーん」って知るか!
落ち度ないのが腹立つんですよ!
私だけが知ってるマコさん見つけたかったのに。











ストーリーメニュー

TOPTOPへ