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一時を悠久の時へ

第17章 穢れ

淡「阿形と吽形の言うとおりだ華炎
お前は何も穢れてなどいないから安心しろ」

華「淡河…ほんとに?
じゃあ華炎はまだここに居てもいいの?」

淡「ん?何故そんな事を聞く?
お前の居場所は此処だろ?」

華「だって…
穢れたら神社に住んでるのは変だって…」

淡「はっ?何を馬鹿げた事を
そんな事を言い出したら
誰も神社の世話は出来なくなる」

華「淡河…なんで?」

淡「あのなぁ華炎…
人もそうだが神だって多少の差はあるが
生きていれば何かしら悪さはするから
魂が汚れたりもするしそれを穢となるなら
人なら尚のこと神に赦しを願ったりする
だから華炎が此処にいる事になんの支障も無い」

阿「まぁ…中には悪さをしても
なんとも思わない奴もいるし
悪さをしたとも思わない奴もいるけどね」

吽「そんな奴に神が罰を与える
それは生きてる間なのか死んでからか…
人から見たら理不尽だと思う事もあるけどね」

華炎を産んだあいつを思い出したのか

吽形の顔が少しだけ苦しげに歪む

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