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一時を悠久の時へ

第19章 生い立ち

壮太郎の親は元々

かをるとは反りが合わなかったから

かをるにまともな子育てが出来るか

多少の不安が頭を掠めたが

これを気にかをると縁を切りたかったし

千陽美の事も今のかをるの態度を見て

壮太郎の子では無いのではと疑ってもいた

まだ赤子の頃千陽美が

壮太郎にあまり似ていなかったのも

疑いの種を大きくした

今ほど確実に親子鑑定が

一般には出来なかったから致し方ない…

妻の親は自分の子供を育てるのでさえ

大変なのに継子を育てる事で

余計に苦労させたく無いとの親心だった

双方で話し合いの末に千陽美が成人する迄は

壮太郎が養育費を払うとなった

かをるも養育費にしては多い金額に

引き取る事を了承し離婚が成立した

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