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一時を悠久の時へ

第21章 道を選ぶ

淡「華炎の選べる道は全て伝えた
どの道を選ぶかはお前次第
だが父か母の元を選んだ場合
俺達と過ごした記憶を持ったままでは
人として過ごすのに不要、故に消える」

華「ととさんかかさんそれに淡河と
一緒に過ごした記憶が消えるのは嫌!」

淡「そう慌てるな華炎
お前の記憶から消えても
俺達は覚えておる
それに後の二つの道を選べば
俺達と同じ永き時を過ごす事になる
それは人の世では夢のような話で
それを願う輩も多くおるが…
同時に永き孤独を背負うやもしれぬぞ」

華「孤独…淡河達も?神様なのに?」

淡「神だから…かもしれぬな
華炎もこの数年で気付いておるだろ?
神だからとて全ての人々を助ける事は無い
いや…無慈悲に見過ごす事が多い…
それなのに人々は神に縋り願う
永き…永き時をその様に過ごすのだぞ
それが出来るか華炎?」

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