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一時を悠久の時へ

第21章 道を選ぶ

淡「そんなに焦って結論を出すでない
もっと良く考えて決めれば良い」

華「ちゃんと考えたよ
考えたから最後の道を選んだんだもん」

じっと見つめる瞳には揺るぎがない

淡「そうか…ならば何故その道を選んだ?」

華「父親となんて…
顔も知らないんだから無理だよ」

淡「今迄はそうかも知れぬが
父親を選べば記憶は変わるのだから
何も問題は無いのだぞ」

華「それは…そうかもしれないけど…
でも今は幸せに暮らしてるんでしょ?
私は…私の為に今の幸せを無くしたく無い」

華炎の性格ならそう考えるのも無理は無いか…

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