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一時を悠久の時へ

第23章 旅立つため

阿「僕が持たせたい物
ことごとく駄目出しされちゃったよ〜」

淡「そりゃそうだろ」

阿「う〜っ…
淡河なんて何も手伝わないのに〜」

淡「俺には旅支度なんてわからんからな
けどなぁ、流石にお前のは必要無いだろ」

阿「なんでそんな事がわかるんだよ〜」

ムッとむくれて目を眇められる

吽形からなら馴れた仕草だが

何時も元気で朗らかで機嫌が良く

争い事が苦手で周りを和やかにしたがるのに

今日は…いや…ここ最近か…

時折黙り込んでいたり

こんなふうに、少しだけ突っかかって来る

まぁ…その原因なんてわかってはいるから

何時もならそっとしておくが

今日はなんだか聞いて欲しそうだ

淡「言いたい事があるなら聞くぞ」

阿「…べつに…ないけどさ…」

とか言いながらも

口を尖らせてるからわかりやすい

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