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一時を悠久の時へ

第23章 旅立つため

半月を過ぎた辺から

旅支度を華炎と吽形が始め出した

二人で何やら楽しそうに荷造りをしている

阿形も一応参加仕様とするが

少し的外れな物を渡しては

二人に却下されている

俺は、女達の旅支度などわかる訳もない

それに必要な物は大概指先一つで済む

そのうち華炎も修行をしっかりすれば

旅支度など必要無いのにな

そんな事をぼんやりと考えながら

忙しそうにしながらも

楽しげな様子を眺めていたら

邪険にされた阿形が隣に来て座る

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