テキストサイズ

一時を悠久の時へ

第4章 迎え

淡「阿形…吽形…俺は決めたぞ…
もっと修行して力をつける…手を貸してくれ」

阿「勿論…貴方が本気ならね」

吽「やっとやる気になりましたか?」

二人がにやにやと笑う

淡「あぁ…雛を護る力をつけねばな」

それからは指導係の神が不信に思う程に修行した

見張り役の木の葉や

気まぐれに顔を出す鴉からの報告は…

決して良いものでは無い

時折訪れる雛の見えぬ所に痣があるのを

姿は見せれぬがスルリと撫で癒やせる力はついた

ただ…痣そのものを消してしまうと

不信に思われるといけないので

体には痛々しい痣は残ったままなのが…辛い

日に日に痣は増えるが雛がまだ俺を呼ばぬから

姿を見せ助けれないのも…もどかしい

あまりにも酷くなりそうな時には

木の葉達が助けを出せるが

それは雛から気を反らして貰う事ぐらいだ

ストーリーメニュー

TOPTOPへ