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一時を悠久の時へ

第6章 阿形と吽形の活躍

淡川の蛇の姿は普通の人には見えないだろうが

稀に視える人もいる為に姿を消して気配も消し

阿形と吽形に目配せをする

直ぐに察した二人が巡査に聞こえるように叫ぶ

吽「ねぇ!きみ大丈夫!」

阿「お巡りさん!大変!子供が倒れてる!」

巡「えっ!子供が!失礼します!」

玄関でもたもたしていた巡査が

やっと中に入って来て

グッタリした子供を発見し

巡「おい!きみ!大丈夫かっ!
しっかりしろ!親はどこに居る!」

ペチペチと雛の頬を叩くと

虚ろに目を開けたが明らかに異常事態で

額に手を当てれば熱い体温に脈も弱い

直ぐにトランシーバーを手にして応援を呼ぶ

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