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一時を悠久の時へ

第1章 夜更け

でっかいため息をついたら

阿「ねぇ?あの子…あのままでいいの?
まだ残暑はあるけど暦は秋だよ」

阿形の言葉に子供を見れば…体を丸めてる?

神「おい!お前達!あいつを温めてやれ!」

阿「は〜い!」

元気に挨拶してクルンと台座から飛び降りて

さっきまで無機質な石造りだった姿を

ふわふわの毛になった姿に戻し

子供の元に飛ぶように駆けていく阿形

吽「はいはい仰せの通り」

その後を億劫そうに顔を前脚でひと舐めして

吽形が台座から音も無く降りて子供の元へ行き

胸元に阿行がいるからか

背中に抱き着く形で寄り添い

首元に顎を載せ頬を愛おしそうにひと舐めした

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