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一時を悠久の時へ

第11章 異変

あれから俺は更に修行を重ね

今ではかなり広い範囲のこの川一帯の主となり

姿も蛇から龍となった

それに何体かの眷属も付いたおかげで

そいつらにそれぞれの持ち場を任せる事も増えた

だからといって自由になる訳では無い

相変わらず人と云う奴は私利私欲の願いを

いとも簡単に願いに来る

そんな願いなぞ聞く気はさらさら無い

ただ、稀に自分よりも人の為や

頑張って努力はしてるが

いざという時に自信を持てなかったり

例え不幸が重なっても誰のせいにもせず

乗り越えようとする人

何もかもを自分のせいにして

自らを責め続けて崩れそうな人に

ほんの少しの手を貸す事はする

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