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一時を悠久の時へ

第11章 異変

籠目はあれから暫くして施設を出て

また母親と暮らしていた

まったく…人の世は…

人の本性を見抜く能力が低い…

だからあの母親の口車と演技にころっと騙され

籠目を母親の元に返すなんて判断を下した

それがこのざまだ…

俺が駆けつけた時には

髪を振り乱して籠目を罵倒しながら

今にも掴みかかろうとする母を

その恋人らしき男が後ろから羽交い締めしていた

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