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一時を悠久の時へ

第12章 名を改める

さっさと戻っていった二人をやれやれと見送り

ごしごしと目を擦る華炎を布団に寝かすと

すぐに寝息が聞こえてきたが

俺の服をしっかりと握って離さないので

そのまま懐に抱えてたら

子供特有の少し高めの体温と規則正しい寝息

それだけ俺に心を許しているのかと思うと

あの母の籠から出したが

違う籠に入れてしまったのではないかと

少しだけ罪悪感を抱えて眠りについた

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