星が輝く夜に
第1章 プロローグ
私がお風呂から上がると、次に関くんがお風呂に入った。戻ってきた関くんは上半身裸で腰にタオルを巻いただけで。若い男の人の裸を生で見るのは初めてで、照れる私を見て関くんは微笑んでいた。
関くんが私が座っていた隣に座る。ギシッとベッドが軋んだ。そして。関くんの腕が肩に回る。近付いてくる顔。ゆっくりと、でもしっかり。唇が、重なった。
「……怖い?」
触れ合っただけの口付けが終わり、関くんが至近距離で私を見つめる。綺麗な目。涼しげだけど、透き通ってる。
「キスってさ、レモン味じゃないんだね」
「はは、じゃあ、何の味がした?」
「ビールの味」
「あはは、七瀬ちゃんって、面白いね」
ひとしきり笑った後、関くんは私をゆっくりとベッドに押し倒した。
「優しくする」
突然、関くんが色気を纏う。長い指で髪をかきあげ、彼は私を見下ろした。ドキドキと忙しなく動く心臓が、皮膚の上からでも分かる。関くんの指がツツッと私の肌を伝い、どんどん下がっていく。息が苦しい。どうにかなってしまいそう。
「ねぇ、七瀬ちゃん」
「んっ、な、なに」
「忘れないでね」
「え……?」
「今から、俺が七瀬ちゃんのこと抱くから」
「うん……?」
「俺の感覚全部、忘れないで」
……そこからのことは正直よく覚えていない。ただ熱くて、心臓が破裂しそうで。でも関くんの指や舌や、全ての感覚だけは生々しくて。忘れたくても忘れられないと思った。
関くんが私が座っていた隣に座る。ギシッとベッドが軋んだ。そして。関くんの腕が肩に回る。近付いてくる顔。ゆっくりと、でもしっかり。唇が、重なった。
「……怖い?」
触れ合っただけの口付けが終わり、関くんが至近距離で私を見つめる。綺麗な目。涼しげだけど、透き通ってる。
「キスってさ、レモン味じゃないんだね」
「はは、じゃあ、何の味がした?」
「ビールの味」
「あはは、七瀬ちゃんって、面白いね」
ひとしきり笑った後、関くんは私をゆっくりとベッドに押し倒した。
「優しくする」
突然、関くんが色気を纏う。長い指で髪をかきあげ、彼は私を見下ろした。ドキドキと忙しなく動く心臓が、皮膚の上からでも分かる。関くんの指がツツッと私の肌を伝い、どんどん下がっていく。息が苦しい。どうにかなってしまいそう。
「ねぇ、七瀬ちゃん」
「んっ、な、なに」
「忘れないでね」
「え……?」
「今から、俺が七瀬ちゃんのこと抱くから」
「うん……?」
「俺の感覚全部、忘れないで」
……そこからのことは正直よく覚えていない。ただ熱くて、心臓が破裂しそうで。でも関くんの指や舌や、全ての感覚だけは生々しくて。忘れたくても忘れられないと思った。