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ブルー・ブルー

第1章 1

 初めてセックスをしたのは三回目の二人きりのお食事の後だった。ちょうどその直前に元カレが結婚することを知った。その元カレはとにかく女癖が悪くて、別れてから実は私も本命ではなかったことを知ったのだけれど、私は彼のことが大好きだった。とにかく好きで好きで、ボロボロになっても離れられなかった。今思えばただの依存なのだけれど。結婚することを知った時、それはそれはショックで近くにいた真壁に頼ってしまった。
 そしてそれから、仕事で落ち込んだ時やそれ以外でも何か辛いことがあった時、真壁はタイミングよく私を誘った。人肌恋しくて、何も考えられないほどにぐちゃぐちゃにしてほしい。そんな時、何故か隣にいたのはいつも真壁だった。
 その上あの男、腹が立つことにセックスは最高だった。優しくて包み込まれるようで、それでいてしっかり私の理性は崩していく。何も考えられないほど無我夢中になるセックスは奴としたのが初めてだ。

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