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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第7章 隠しきれないもの

「……咲。咲にはいま生理が来てる。なんだけど、生理が来たら出るはずの血が、体の中に固まって溜まってる状態なんだ。それを、少し今から取り出す」

「……どうやって……?」

「咲、クリトリスって知ってるか?」

「し、知らない……」

「尿道の前にある、小さな突起のことだ。そこを刺激すると、生理の穴から体液が出るようになってる」

「え……ここでおしっこ出すの?」

入院していた時の嫌な記憶が再燃して、恐怖が顔色に出る。説明を聞きながら軽くパニックになってしまっていた。

「いや、尿ではない。要は、クリトリスを刺激して、生理の穴から、血の塊を流し出す感じ」

「……痛い?」

「うーん……変な感じはするかもなぁ。痛くはないと思うんだけれど」

優は説明に戸惑って、言葉を詰まらせる。
春ちゃんは少し苦笑いをしながら、手袋をつける。
痛くはないけれど、の、「けれど」の部分に引っかかったが、痛みをとるにはそれしか方法がないなら、やってもらうしかない。

「春斗、陰部左右に開いててくれるか?」

「了解」

「え、なになに、やだ……やだよ、恥ずかしい」

春ちゃんは自分の足にわたしの足を絡めて大きく開かせると、自由になった両手でわたしの秘部を左右に開いた。

優は、先程と同じ薬を右手の人差し指に取る。
わたしの大きく開いたそこへ、ピンポイントで手を伸ばした。

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