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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第7章 隠しきれないもの

「んあっ……むり……もうやめて……」

「よしよし、もう少し。力抜いて」

探りながら、優がわたしの表情を見る。
狭いからか、痛くて力むからか、お腹が苦しくて仕方ない。
優はわたしの顔が歪むのを見て、1度指を引き抜いた。手袋には血がついていて、怖くなる。

「血…………」

どこか悪いのか心配になる。
春ちゃんが肩で息をするわたしに再度、深呼吸を促しながら、安心させるように声をかけた。

「大丈夫、生理が来てるだけだよ」

優は、新しい手袋をつけながら、思わしくない顔をした。

「触った感じ、膣の中に固まりみたいなのあるな……」

「もしかして……経血凝固症?」

「可能性ある。探ったらかなり多いから、痛みも強く出たんだと思う。とりあえず、取り出せるだけ腟内のものは陰核刺激で潤滑させて出させるしか、いまは方法ないな」

2人が何を言っているのかわからなくて、泣きそうになるわたしを見て、優がわたしに説明した。

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