テキストサイズ

優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第8章 本当の話をしよう

いてもたってもいられなくなって、布団を抜け出す。
震える手で、隣の部屋の扉を開けた。
耳に飛び込んできたのは、優と春ちゃんが話す声だった。
いつもと違う、2人が話す雰囲気にのまれる。
その場にずっと立ち尽くして、その話を耳にしていた。

わたしと……優の、本当の関係……?

何それ。

お母さんと、あの男の話もしてる。

声を出さないと、何かを鮮明に思い出してしまいそうだった。

「優……春ちゃん……なんの話し……? 男……、お母さん……?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ