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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第8章 本当の話をしよう

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「はい、咲ちゃん制服脱いで〜。脱いだらそのカゴに入れてね」

優との約束通り、婦人科の早乙女先生のところへ行くと、浴衣を持った先生にそう言われた。

「……?! さ、早乙女先生、なんかそれ嫌です、治療の時みたいで、嫌です……!!」

一気に頬を赤らめる。
先日の治療の恥ずかしさを思い出して、キョロキョロしてしまう。あの足がぱっかり開かれる椅子に座らされるんじゃないかと、警戒心を強めた。

「冗談冗談、カーテン閉めとくから、浴衣羽織ったら言って。帯つけてあげる」

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