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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第9章 アメとムチと無知

また、ツンっと触れられる。
上げる声がどんどんと切ないものになってきて、なかなか終わりも始まりもしない刺激に泣きそうになる。

「咲、つらいね。俺も早く終わらせてあげたいんだけど。鏡見てくれない?」

わたしの表情に余裕がなくなってきたのを見て、春ちゃんが言った。ゆっくり、ゆっくりと目を開ける。鏡には、春ちゃんの指で開かれて、赤くなっているわたしのいちばん恥ずかしい場所が映されている。

「ちゃんと見て。恥ずかしいかもしれないけれど、これは結構大事だから」

耳元でそう言われて、泣きそうになりながら頷く。
恥ずかしくなって、顔を両手で覆いながら恐る恐る自分のものと対峙した。

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