優しく咲く春 〜先生とわたし〜
第9章 アメとムチと無知
4
もうやだ、いつまで我慢すれば……。
思いながら治療に関しては2人の言う事が絶対なので逆らうことはできない。
いま、この状況で物理的に抵抗するのは無理しかない。
優が、先か細くなった綿棒のようなものを取り出してきて、わたしは首を振った。これからすることが容易に想像できて、涙を浮かべた。
そんなわたしの気持ちとは関係なく、優は医者……澤北先生の顔で淡々と説明を施す。
「咲、鏡で見たと思うけど、陰部についてる白いのは汚れだ。放っておいてもいいけれど、咲の場合は病気のこともあるから、できるだけ清潔にしておいた方が良いと思う」
優は言いながら鏡を退かした。
結構、白いのあったよ……?
「全部、きれいにするの……?」
恐る恐る優に尋ねる。
「当たり前だ」
無情にもそう返ってきた。
もうやだ、いつまで我慢すれば……。
思いながら治療に関しては2人の言う事が絶対なので逆らうことはできない。
いま、この状況で物理的に抵抗するのは無理しかない。
優が、先か細くなった綿棒のようなものを取り出してきて、わたしは首を振った。これからすることが容易に想像できて、涙を浮かべた。
そんなわたしの気持ちとは関係なく、優は医者……澤北先生の顔で淡々と説明を施す。
「咲、鏡で見たと思うけど、陰部についてる白いのは汚れだ。放っておいてもいいけれど、咲の場合は病気のこともあるから、できるだけ清潔にしておいた方が良いと思う」
優は言いながら鏡を退かした。
結構、白いのあったよ……?
「全部、きれいにするの……?」
恐る恐る優に尋ねる。
「当たり前だ」
無情にもそう返ってきた。