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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第12章 ふたりの憧れ

ぐったりと春ちゃんに体を預けた。
優が、内診を終わらせて、指をゆっくりと抜く。

「膣内は異常なさそうだ」

「頑張ったね」

「あぁ」

ふたりの会話が遠くなっていく。

「咲、なんか、考え事してたな」

「……この治療中にか?」

……春ちゃんにバレている。

否定も肯定もできずに、わたしはそのまま動けない。春ちゃんの体温の中で、眠りについた。

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