テキストサイズ

優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第12章 ふたりの憧れ

ぐっすりと眠りに落ちて、次に目を開けた時には、既に家にいて、自分の部屋のベッドで横になっていた。
カーテンは開けられていて、外は明るい。まだ昼過ぎといったところだろうか。

首元には氷枕、額には解熱シート。
ポカポカと体が温かくて、まだ熱が篭っているようだった。

……それに、なんかお腹の下の方も痛い。
昨日、治療したことが遠い昔のように思えてしまう。

……今日から生理なのか……。

思い出すと樫木くんの横顔がチラつきそうになって、やめた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ