無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

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生理が終わった2日後。
秋も深まる10月の中旬。最近、朝晩がすっかり冷え込んできて寒い。

｢そろそろ、冬服の準備しないとなぁ……｣

春ちゃんが、わたしの部屋のクローゼットの中身を整理しながら呟いた。この秋冬で着るようにと、以前から用意してくれていたのが5着程度。
わたしはもともと服への興味があった訳では無いけれど、わたしが越してくる前に春ちゃんが選んだという服の趣味は、かなり良いとわかる。

｢明日着る服、これとか良いんじゃない？｣

そう言って、春ちゃんがわたしの体に服を当ててくる。

｢えー、かわいい……｣

派手すぎず、地味すぎず。
長袖で襟付き、落ち着いた色味の小花柄のワンピース。ちょっと大人っぽくて好きだ。
普段は制服だけだから、こういう時でないと私服はなかなか着ない。用意がある服の数が最低限の理由の1つだ。