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優しく咲く春 〜先生とわたし〜

第13章 定期検診のお知らせ

「……そうだ。優と春ちゃんも久しぶりに揃って休みなんだから、ゆっくりしてね」

スウェット姿のふたりを見る。
熱を出した時に、優が言っていたことを思い出していた。わたしがこの家に来る、前のこと。
きっと2人で気が合うから暮らし始めて、2人でしかできないこともあると思った。
わたしの言葉を聞いて、春ちゃんがニヤリと悪戯っぽい笑みを見せる。

「優、今日は俺とデートする?」

優のことを振り返って言う。

「せんよ」

ため息混じりに優が答える。

「つれないねぇ」

光の速さで断られているのを見て、声を上げて笑ってしまった。

「デートしたらいいのに! なんて言うんだっけ、えーっと、夫婦水入らず……?」

「咲……!」

「マセてんね、そんな言葉どこで覚えたのさ」

優の声に怒気が含まれて、春ちゃんは嬉しそうに笑う。
相変わらず、うちのママとパパは仲が良い。

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