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スタマイ BL (R18)

第1章 夏目春×渡部悟

「なんでもなかったら、風邪薬飲んでないだろ」

「夏目くん」

渡部さんが優しく俺に言う。

「怒らないから…夏目くんが心配」と渡部さん言うと、ベットに座る。

「うん…分かった」

俺は起き上がり渡部さんの隣に座った。

「渡部さんと会えなくて…不安で。渡部さんが仕事なのはもちろん分かってる。けど…寂しくて そしたら、いつの間にか風邪薬に手を出してしまって…ごめん」

「やっぱり、原因は俺か…」

「渡部さん?」

「夏目くん、ごめん」と悲しそうな顔で渡部さんは言う。

「渡部さんは何も悪くないよ!俺のこそごめんなさい。せっかく、渡部さんと頑張って治したのに…本当にごめんなさい」と俺は泣きそうな声で言う。

「もういいから」と一言だけ渡部さんが言うと俺に抱きついた。

「ごめんな、寂しい思いさせて」

「渡部さん…」

俺も抱き返す。

暖かい背中…。

「明日休みだったよな?」と渡部さんは俺に聞く。

「うん、呼ばれない限りは休みだよ」と応える。

「それじゃあ、今夜は寝かさないよ」

「え、渡部さん?!」

「風邪薬じゃなくて俺に依存してよ」と言うと渡部さんは俺を押し倒した。



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