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ヌードモデルを責めるには

第5章 詩織──真実を知る

美大を志す兄が、アニメヒロインのような美少女(喩えがなぁ……)をパンティ一枚にして絵を描いていると知り、自分も彼女(つまり理恵ちゃん)のハダカを見たくなり、独学で絵を練習したのだという。

大いに歪んでいるが、その情熱はたいしたものだ。

やがて、兄の弱味(←具体的には訊かなかった)を握り、入れ換わりを承諾させ、夢にまでみた美少女に会えた。

その時には理恵ちゃんはパンティ一枚どころか、オールヌードだったが、
それでも、あくまでも芸術家としてヌードモデルには接しなければならず、見破られないだけの絵の技術も必要だった。

それほどの努力の結果としてのセックスだから、リミッターが外れたのも無理はない。

そこをぐっとこらえて、彼女を優しく扱ったほうが、入れ換わりがバレなくて関係が長持ちしたのに──と傍観者の私は考えるが、
とにかく、美少女を裸にしてセックスやSMを最大限に楽しむという目的は達せられたのは間違いない。

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