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ヌードモデルを責めるには

第5章 詩織──真実を知る

全裸の体表にはほとんど何もされず、
痛めつけられたばかりのお尻が、今度は快楽を独占している。

「ぐっ、あぐっ、あぐっ、あぐっ」

激しさに体力を奪われているが、快楽が軽く上回っていた。

「あぐっ、あっあっ、あん、あっ、あっあっ」

それでも、フィニッシュは正常位に戻された。

組み敷かれる屈服感のなか、私の裸体は大量の樹液を胸や腹に浴びせられた。



私はシャワーを浴びる。

余韻を冷ましながら、考えをまとめた。

女の勘というべきか、複数の相手と性体験を積んできた結果というべきか、
とにかく、私は見破った。

少年がパンティという単語を使ったことがあったか?──No。

あんなテクニックがあったか?、または教えたか?──No。

つまり、「少年」は「少年」ではない。

恐らく一卵性双生児とかが入れ換わっている。

バスタオル巻きでシャワールームから出ると、

いきなり彼に質問をぶつけた。

彼はしぶしぶ、認めた。

自分は弟で、フリーターだと。

理恵ちゃんが知らないのは、他県の全寮制の中高一貫の男子校にいたせいで、卒業後は近くにアパートを借りて一人暮らしをしているからだった。

なるほど、正規の恋人(兄)や家族が打ち明けなければ、理恵ちゃんに知られるはずもなかった。

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