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社会情勢のはなしっ

第19章 国際連合

「(問題)今現在の国連とは、国際連盟か国際連合かどっち?」で、迷ったことがあります。

連メー → 〆 → 終わった
連ゴー → go → 今も続いてる

なんて感じで無理矢理覚えました。


さあて。
国連とは、日本では国際連合として通っていますね。
だけど、英語では「United Nations」。
直訳すると「連合国」で、国際の意味はありません。
もともとが、大戦での連合国(戦勝国)の利益のためにつくられた組織です。

その国連最高機関の安全保障理事会(国連安保理)は、ざくっと書くと、こんな機関です。

・ 世界の平和と安全の維持を目的とする。
・ 領土紛争などが起こった場合、紛争当事者に対して、平和的手段によって解決するよう要請したり解決条件(領土分割等)を勧告する等、の権限をもつ。

この国連安保理は、15か国で構成されていて、そのうちの5か国は恒久的に確定(常任理事国※)、残り10か国(非常任理事国)は総会で選出(任期2年)です(日本は2022年6月の選挙に立候補しています)。

※国連安保理常任理事国(P5):アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国の戦勝5か国。
(ただし、日本が敗けた相手国は、アメリカのみ)

そして、常任理事国は、拒否権(嫌なことは何でも拒否できる特権)をもち、常任理事国のうち1か国でも反対すれば、議案は成立しません。
そのため、常任理事国を相手とする非難決議や制裁決議は、まず通りません。

これが、尖閣諸島に領土問題が起きれば、日本が不利となりかねないひとつです。


また、国連憲章(第53条等)には、「敵国に対しては国連決議がなくても、侵入したり攻撃してもかまわない」という主旨のことが定められており、敗戦国日本は敵国規定を受けたまま。
これまで、日本を敵国条項から削除しようという動きがありましたが、未だ解決できていません。


各国から信頼を寄せられる組織にふさわしく、全世界に対して公正中立な国連であってほしいです。

2021,6/24//

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