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Twitterより

第2章 くれない

毎日仕事に追われ、定時で帰っても疲れが襲う。
まだ私は新人だから慣れないことばかり。
失敗やら自分から動けなくて上司の手助けができないやら悲しいことばかり。
謝るだけじゃ、手助けなんて呼べない。

でも、そんな落ち込んだ気持ちでいちゃもっと迷惑になる。
そう思って、せめて自分のできることを、と仕事を詰めて詰めて、詰め込んだ。

そして今日、土曜日も午前中パソコンに向かっていた。
ようやく作成し終えた資料をメモリーに記憶させながらふと考える。

仕事があるからと土曜日だけの指示。
仕事に追われ忘れていたが今日なのだ。

疼き出す下半身に思わず足を擦り合わせる。

スマホを手に取って、DMの欄を開く。
たくさんの方に話しかけてもらっているその欄の1番上。


“時間できたら連絡ちょうだい”


いくとさんの連絡はいつも優しい。
生活をしているのだから毎日オナニーができると思ったら大間違い。
毎日ムラムラしなければ毎日暇なわけでもない。
そういうのをちゃんと配慮してくれて、しかも日にち指定を守ってくれる。
やさしい。


“時間できました、してもらってもいいですか?”


メモリーを抜き取り忘れないようにカバンに入れる。
片付けをして、テレビを見ているとスマホが通知を受け取った。

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