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無人島行ってみた話

第1章 雑誌広告

とにかく安藤は思い付きで、なんでもやってしまおうとするから、危ない。

僕は、未成年と知って、飯だけ食ったら解散しようとしたが、安藤は「女子高生! そんなご馳走滅多にないチャンスやな」とか言い出したもんだから、本気で首しめて止めたくらい。

唯一の救いは、彼女らがお酒を飲まなかったことかも。うん、確か飲んでなかった。だって僕がお酒弱いからジンジャーエールだけで、彼女らが未成年だってことをまだ知らない時に「お酒飲まないんや」て聞いた覚えがあるから。まあ、ついでに出した話でした。

さて、そんな安藤が、ふと我が基地にあった雑誌を手に取った。

真横にガッツリとした、大人の雑誌があるというのに。

「へぇ、こんなんが好きなん?」と言うのは、安藤が取ったのはアウトドア雑誌。たまたま、載ってたのが野外サバイバル特集だった。

当時から、僕は登山やらアウトドアが大好きで、仲間とキャンプに行ったり、山登りをしたりしていた。もちろん、今も大好きだ。

安藤は、ペラペラとページをめくると、

「夏、キャンプしよか」

「は?」

インドア派の安藤の口から、出た言葉とは思えなかった。

「いや、アンド(安藤のあだ名)、お前アウトドア経験ないだろ」

「ないからしたいんだよ」

「準備は大変やぞ」

「それは大丈夫。これ見てみ」

安藤が、指差したのは、アウトドア雑誌のとあるページにあった、広告だった。

「なにを見付けたん?」

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