メランコリック・ウォール
第43章 灼熱
「せっかくバリに来たんだから、日本のことは忘れて。ほら…こっち向いて」
「ん…――」
口づけを交わすと、窓から心地いい風が入ってきた。
南国のそれは私を開放し、同時に彼が快楽へと導くように乳房を優しく揉んだ。
「んはぁ…っ――」
離した唇が名残惜しく、私は何度も彼を求めた。
「アキ、すげえ楽しそうにしてたしさ、疲れ果てて寝ちゃってたろ?」
「うん…」
「すげえ悶々としてたんだけど」
私に覆いかぶさり、熱い視線を突き刺す彼。
Tシャツを脱ぎ捨てると引き締まった上半身が色っぽく影を作っている。
「キョウちゃん…――」
人差し指で彼の胸元をなぞり、へそまで下りた。
小麦色に焼けた肌は熱を持ち、火傷しそうなほどだ。
突き出たハーフパンツのそこを撫でると、びくりと跳ねる。
「アキ…我慢できない」
「ん…私も…―」
異国に居るからなのだろうか、普段よりも情熱的な愛撫だった。
全身くまなく濡らされ、噛みつかれ、愛された。
「ああっん…―――もう…でちゃぅ…」
秘部から放出された体液で、シーツが濡れた。
キョウちゃんは昂ぶる息を吐き、それまで私のそこを可愛がっていた指を舐めた。
「えっち……」
「アキ、おいしいんだもん。」
「んんぅ…」
とろとろにされた私の蜜壺は、いとも簡単に彼のペニスを受け入れた。
深く沈むたび、大きな快感の波が押し寄せる。
「んあぁっ…――はぁ、んっ…キョウちゃ…ん…――」
「アキ…っ――」
「んん…好き…っ―――」
激しいピストンを受けながら、爆発する思いを吐き出した。
膣内で大きく反応した肉棒が、さらに私を壊す。
「絶対…離さない…っ―――はぁっ…っ――」
逃げられない視線、壊されるほどに激しい腰の動き、押さえられた両腕。
私は今までで一番のエクスタシィを感じ、達した。