🏠️家庭内恋愛💕
第8章 女王蜂
「悪趣味じゃない?旦那の予約した部屋の隣の部屋をキープして、浮気の証拠を集めるなんて…しかも、向かいのビルにスナイパー並みのカメラマンって…どんだけ旦那と離婚したいのよ――――って、私も早く姉さんには離婚してもらいたいから…いいんだけど」
「どこぞの重役の息子とかで、パパの頼みで結婚したけど――――…女と意味不明な浪費バカ男はこっちから願い下げよ!
まっ――――この暮らしがお気に入りらしくて…本命は作らずフラフラと女遊びを繰り返してきたけど…///やっぱり…忍に手を出したわね――――本当にバカ…倫理観念ぶっ壊れているんじゃない?!」
「まったくよ――――でも、仕向けたのは姉さんでしょ?アイツの好みを詰め込んだ女に仕込んだのは…姉さんだもの。見てよ――――この派手なネイルに下着…嫌いじゃないけど…私の趣味じゃないわ」
そう言うと、忍はベッドに座る姉の上着を脱がせる。
「もともと、私のために派手に振る舞っていたんだからいいじゃない?その方が私たちには都合がいいし、貴女に使うお金は痛くも痒くもないのよ?
でもね――――アイツの浪費はムカつくわ…。私のお金を好き勝手…私はアイツに貢ために働いてるんじゃないわ!
私と忍の将来のために働いてるの!勘違いしないで欲しいわ…。
まぁ~浮気を突きつけて、晴れて私はバツイチ女社長になるわけだけど――――…アイツには次期社長夫の悠々自適な将来設計とやらは…一生来ないわ!」