🏠️家庭内恋愛💕
第10章 最終章・100年物語
――――あれから…1ヶ月…
「母さんから晩御飯が届いたぞ――――…」
地下から出られない兄妹に代わり、父が上から食事を運んできた。
「やったぁ~!パスタだ!しかも、タラコスパゲッティ~!」
テーブルに人数分のパスタを並べる父が、その場に一人しかいない柔牙に二人を隣の部屋から呼ぶように伝える。
「え~!今、真っ最中だから無理~!僕、お腹空いたし~先食べていい?」
「ん?柔太と加代子――――儀式中か?朝もヤってなかったか?」
「兄ちゃん、意外に絶倫だよね?父さんに似て」
いただきます!と、早速フォークを手にパスタを食べ始めた柔牙が父は「そうか?」と、絶倫説 を確認する。
「父さんと兄ちゃんって似てる!逆に、僕と姉ちゃんは似てる――――…」
「へぇ~…」
父は、こっそり隣の部屋の扉を開けて中を確認する――――、
と、ムワッ男女の体臭が甘く…淫らな香りとなって父の鼻孔を擽る。