🏠️家庭内恋愛💕
第6章 セーフルーム
「…なぁ――――夏実……俺の顔は分かるのか?」
「睦実だけが――――ハッキリと見える…睦実の周りだけが…ハッキリと綺麗に見える…」
二人が体を重ねるのは…
なんら――――不思議のないことだった。
独り暮らしを初めて…初めてベッドが届いた日に――――二人は男女の仲になった。
体を重ねる事に抵抗がある夏実だったが…あの時の屈辱的な行為とは正反対の――――…愛されている行為に…
女に生まれて良かった、と――――睦実の腕の中で泣いた。
睦実も――――夏実が初めての女性だったが、全身から沸き上がる“快楽”の震えが童貞卒業の未熟な高揚感ではないと…感じていた。
「もう――――離れない…」
真新しいベッドがギシギシと鳴る度に…二人は互いに…そう――――呟いた。