🏠️家庭内恋愛💕
第7章 田中コレクション
「しかし、恭志智もやっと童貞卒業って矢先に――――フラれるとはな…気の毒でならん」
「うるせぇ――――お前だって童貞だろ!」
哀れみの目で恭志智を見る田中の態度にイラっとするが、実際…その通りで――――ぐうの音も出ない。
高2の夏までには童貞を卒業したいと――――…変な目標を立てていた恭志智はがっくりと肩を落とす。
「ど~しよ、一生童貞だったら…」
「魔法使いにでもなれよ」
田中の一言に再びガックリと肩を落とす。
「そうならないために――――この参考書を活用させてもらうよ!」
恭志智は鞄を掴むと鼻息も荒く持ち上げた!
「重っ――――!!」