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貴方がマゾに堕ちるまで

第1章 彼女との出会い

じゃあ今日は夜、打ち合わせがあるのでこれで上がります。

上司にそう言って帰り支度をする。

今夜の商談・・・とある企業との打ち合わせだが、実際はほとんど飲み会に近い。

お互いのメリットはすでに一致しているし、契約もほとんどまとまっている。

相手の社長に何故か気に入られ、すでに何度かお酒を共にする仲になっていた。

自分の会社からは2つ隣の市にある会社で少し離れている得意先だ。

とはいえ自分も車の運転は好きなので移動距離が辛いと感じた事はなかった。

いつも通り国道を走り目的地へと向かう。

もう少しで到着する。

19時待ち合わせだが、まだ30分ほどある。

とりあえずコンビニの駐車場に入る。

コーヒーを買い、車内で煙草に火をつける。

少し開けた窓から白い煙が流れる。

そんな中、携帯が鳴る。相手は社長だった。

すぐに電話に出る自分。

どうやら急なトラブルが入ったらしい。

何度か飲みに行ったが、毎回、ビジネスホテルを予約してくれるくらいにちゃんとした社長だった。余程の事なのだろう。

今日も既にホテルの予約はしてあるらしい。

帰るのも良いが、たまには一人でゆっくりするのも良いのかもしれない。

もともと、社長と会う時はビジネスホテルに泊まるのが習慣になっていたから、今から帰宅しても夕飯はない可能性が高い。

とりあえずコンビニで軽いご飯と飲み物を買いビジネスホテルへと向かう事にした。

ホテルへチェックインし部屋に入る。

スーツを抜き、シャワーを浴びる。

時間はまだ19時30分。

寝るには早すぎるし、かと言って一人で飲みに行くって気分でもなかった。

ふと携帯を覗くと社長からメールがきていた。

今日は本当に申し訳なかった。また後日改めて奢らせて欲しい。まぁたまには風俗でも呼んでリフレッシュしたらどうかね?

と。

自分が新婚なのは知ってるはずなのだが。

女遊びは結構、派手とは聞いていたけど・・・こんなストレートに言ってくるとは。

社長らしいと言うかなんというか。

お気になさらずに

と返信する自分。

風俗店・・・大学の時に一度だけ友人と試しに使った事はあったけど、それっきりだった。

最近は仕事で忙しく妻ともしていなかったのが災いした。

一度、意識したら急にムラムラし始めてしまった。まぁ一度くらいならと

そう思ってしまった。

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