
戦場のマリオネット
第5章 真実と本音
私はイリナからネグリジェを除いた。凛とした声も甘やかな音色も奏でる喉を吸い上げて、鎖骨をなぞる。焦れったそうに撓る身体は、口づけても撫でても顫えて、糸に操られた人形のように跳ね上がる。
「ゃっ、やだ……こんな、優しいの……ダメェっ……」
「痛いのが好きだったの?変態」
「違っ……でも、ふ……これはこれで……あああっ……」
太陽の匂いは、いつの間にかイリナのそれに変わっていた。
私はイリナの膝を立てて、脚を開く。暗闇の中、ありありと浮かぶ白い内股の中央に、夜明けを待ちきれなかった肉薔薇が、花を咲かせて朝露に濡れていた。
ちゅ……
じゅる……ちゅぱ…………
「アンッ」
とろとろとした酸味を含んだ粘液が、次から次へと溢れてくる。私は薔薇を食むようにして、イリナの割れ目に舌を差し、唇で触れて、尻を伝おうとする透明な蜜を掬い上げる。クリトリスをつついてくすぐると、弓なりになったイリナのたわみが激しさを増す。
「あぁぁ……あんっ、あっ……あっ…………あぁっっ……」
「イリナ……綺麗……イリナの味、しっかり覚えさせておいて。いつでも君を想えるように、この感触も、しっかり覚えさせておいて」
「アッ……そんなに……──ラシュレ……覚えなくても……あっ……アァッ…………すぐ襲ってきて、こんなこと、する……くせにぃっ…………」
