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戦場のマリオネット

第5章 真実と本音



「何だ?!」

「コスモシザの残党だ!」


 騎乗した兵達は、騎士団の武装をしていた。

 市民達は逃げ惑い、チェコラス側の隊員達は数秒呆気にとられたあと、すぐに臨戦態勢に入った。

 強襲した騎士達は、チェコラス軍と剣を交えて巧みに追撃をかわしながら、盾で銃弾を跳ね除ける。攻撃の意思こそ感じられないにしても、彼らの隙のない動きはチェコラスの兵を容赦なく追い散らしていく。

 彼らの内数人が、一人の騎兵を援護しながら私達に近づいてきた。


「「わぁぁああああーーー!!!」」


 そこら中で兵士達が交戦する中、私は防禦の中心にいるまばゆい金髪の女を認めた。


「うわっ!!」

「てっ!!」


 ギャフシャ氏を含めた役人達が地面に転がる。

 火薬の匂いが辺り一帯を取り巻くと、女を護衛していた騎士の一人が馬を降りて、私の手枷の鎖を切った。


「ラシュレ乗って!」


 手を差し出してきたのは、リディだ。

 私は彼女の手を取って、今しがたの騎士に押し上げられるようにして馬に跨る。

 髪を結い上げたリディは手綱を操り、馬を方向転換させた。

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